活力のある生活のために

災害時だけでなく介護施設でも気をつけたい生活不活発病について

介護で重要になる生活不活発病

災害が起きて避難生活をしていると、生活不活発病になることがあります。これは体を動かさない生活が続くことで、段々体力が落ちてしまい行動できなくなるという症状が特徴です。
介護施設でも起きやすく、施設で働く職員は適切な対応をしなければいけません。要介護状態の方は自分ひとりでは行動できず、周囲の介護職などの介助が必要です。十分な支援を受けられるのはよいことですが、全てを人に頼っていると生活不活発病になる恐れがあります。
自分では動くのが難しい高齢者でも、自立して行動できるように周りが対応しなければいけません。施設で働く介護職も高齢者が生活不活発病にならないように、適度な運動ができるよう支援をする必要があります。

生活不活発病になると身体能力が低下し、筋力が下がって歩くのが難しくなります。体力が低下するとより運動がしづらくなって、悪循環になるので気をつけなければいけません。介護施設では定期的にリハビリや軽い運動をして、高齢者が生活不活発病にならないようにしています。
また生活不活発病は肉体への問題だけではなく、精神状態を悪化させてしまうこともあります。症状が悪化するとうつ病などになる恐れもあるため、施設の高齢者の精神状態はチェックしておくべきです。定期的にレクリエーションなどをして娯楽を提供すれば、高齢者の精神状態が悪化するのを防げます。
このように生活不活発病は、高齢者にとって注意すべき問題なので対策が必要です。予防方法は「生活不活発病を知る。<医療の館>」にも掲載されているため、併せて読んでおくと良いでしょう。